ジャンルを問わず一年中、映画漬けの生活を送っている、自称ゆるーい映画オタク⁉の私が
独断と偏見でオススメする、アクション映画「グラディエーター」のあらすじ です。
あらすじ
裏切りと絶望
引用元:グラディエーター / © 2000 DREAMWORKS L.L.C. AND UNIVERSAL STUDIOS. ALL RIGHTS RESERVED.
時は西暦180年、ネルウァ=アントニヌス朝(五賢帝時代)のローマ帝国で、世界人口の1/4をローマ帝国が統治していた時代。
平民出身の将軍マキシマス・デシムス・メリディアスは、ゲルマニア遠征で、蛮族(ばんぞく:未開の種族)との決戦を迎えていた。 降服(こうふく)の説得をするためローマ軍から遣わされた使者が斬首され、その首が投げ返されたのを機に両軍の闘いが始まった。
ローマ軍は苦戦を強いられながらも敵将を討ち取り、見事に勝利をおさめた。
だが、傷つき倒れる兵士たちを目に、老年の皇帝マルクス・アウレリウスは膨張を続ける帝国の崩壊が近づいていることを悟るのだった。
そして、皇帝アウレリウスを悩ませるもう1つの問題が、帝位継承についてである。
アウレリウス帝の実子である皇子(おうじ)ルキウス・アウレリウス・コンモドゥスは、勇気や正義感などを持たず、貴族との政治や策謀に没頭するさまをアウレリウスは疎(うと)んでいた。 一方で、将軍マキシマスの勇敢かつ無欲なところを皇帝は気に入っていた。
アウレリウスは、父親として息子に接することを怠ったことが、結果として息子を歪ませてしまったと悟る。
また、アウレリウスは問題を抱えるローマ帝国を立て直すには、共和政へ戻す必要があると考え、その遺志の実現にはマキシマスに帝位を譲ることが最良だと考えていた。
一方のコンモドゥスは、父の愛情が自分に向けられていないことに不安を感じ、旧友でもあるマキシマスに側近として自分の治世を助けてくれるように頼む。
ある日、アウレリウス帝はマキシマスを呼び寄せ、自分の跡を継いで次期皇帝になってほしいと頼むのだった。 マキシマスは「帝位を継ぐ気でいるコンモドゥスをどうするのか」と尋ねるが、アウレリウスは「君主の器ではない」と一蹴した。
そのことを知ったコンモドゥスは、自分は父から愛されていないことを嘆き、父親のアウレリウスを絞殺してしまう。
翌朝、マキシマスはコンモドゥスから皇帝が病死したと告げられるが、コンモドゥスがアウレリウス帝を殺害したことに気づいてしまう。 そして、忠誠を求めるコンモドゥスを拒絶して事実を明らかにしようとする。 ただ、大方の者たちは、この事実を知った上でコンモドゥスに従った。
そしてコンモドゥスは、自分に従わないマキシマスとその家族の処刑を命じる。
マキシマスは家族を守るため、近衛兵(このえへい)たちと戦い、傷つきながらも無事に脱出し、休まず故郷へと急ぐが、家は焼き払われ妻子は焼かれ吊るされていた。
マキシマスは、家族の遺体を前に泣き崩れ、やがて疲労と負傷から意識を失ってしまう。
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立派な人の跡取りは残念ながら人格者ではありませんでした。 甘やかしてしまったからなのでしょうか。
忠誠を誓った皇帝と愛する家族を失った悲しみ、そして旧友の裏切り。
マキシマスの想像を絶する悲しみと絶望感は、はかり知れません。
剣闘士として
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目を覚ましたマキシマスは、商人の一団に捕らえられ、ローマ帝国の属州アフリカのズッカバルという名の町に連れていかれ、奴隷市場で売られていた。
生きる意義を失ったマキシマスは、無気力にされるままに過ごしていた。
そこへ、剣闘士として使えそうな奴隷を探し回っていた小さな剣闘士団を運営するアントニウス・プロキシモが現れ、マキシマスはスパニアード(スペイン人)として売り飛ばされる。
奴隷たちは最初の儀式として、闘技場の標的として送り込まれる。 多くの奴隷が惨殺される中、マキシマスは剣闘士たちを相手に見事な戦いぶりで応戦した。 同じく奮闘していたヌミディア人奴隷のジュバと2人で試練を乗り越え、剣闘士としての第一歩を踏み出すのだった。
その頃、帝都ローマでは、コンモドゥスの凱旋式が執り行われていた。
民衆を喜ばせ、また自らも民を愛する皇帝として振る舞うことでコンモドゥスは民の心をつかみ、元老院を無視した専制政治を進めていく。
コンモドゥスの計らいで、民衆に人気のあった剣闘技大会をコロッセウム(大闘技場)で行なうことにし、地方都市に散らばっていた剣闘士団がこぞって帝都ローマに集まってくる。
プロキシモも、しだいに成長するマキシマスを引っさげてローマの大会に参加しようとしていた。 興味がないマキシマスだったが、剣闘士が自由を与えられる際、皇帝と謁見(えっけん)出来ると聞いて復讐心が燃えたぎって、大会への参加を決意する。
そしてマキシマスは、プロキシモにコンモドゥスとの因縁を打ち明け「コンモドゥスに復讐したいから力を貸してほしい」と頼む。
プロキシモは、かつては名うての剣闘士であり、アウレリウス帝から贈られたルビアス(木剣)を持って、自由の身を得たのだ。 コンモドゥスの悪行を知ったプロキシモは、マキシマスに協力することにした。
無気力だったマキシマスに「復讐」が芽生え、生きる理由が生まれる。
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何もかもを失い、生きる意味さえも失ったマキシマスですが、剣闘士としての才能が開花し成長していきます。
そして、まさかコンモドゥスに再び会うことができるかもしれません。
こうしてマキシマスは、「復讐する」という目標が生まれたのです。
果たして、積年の恨みを果たせるのか!
帝都ローマへ
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ついに皇帝コンモドゥス主催の剣闘技大会が始まった。
プロキシモ剣闘士団はローマに宿営地を構え、「観客を味方につけろ」とのプロキシモの助言をあたえ、マキシマスたちをコロッセウムに送り出す。
闘技会初日、貴賓席にはコンモドゥス帝、ルッシラ、そしてルッシラの息子ルキウス・ウェルスが居た。
マキシマスたちの最初の試合は、古代ポエニ戦争・ザマの戦いを模した闘技で、不利な戦いを強いられてしまう。 しかし、マキシマスは将軍時代の経験を活かし、圧倒的不利な状態から勝利して、民衆から剣闘士団をたたえる歓声が上がる。
その様子を観戦していたコンモドゥス帝は、スパニアードという剣闘士に興味を持ち、会見すると告げる。 コンモドゥス帝は、マキシマスを「ヘラクレスの化身」と賞賛(しょうさん)し兜を外して本当の名を名乗るよう促(うなが)すが、マキシマスは、背を向けて立ち去ろうとする。
再度、兜を外すよう促されたマキシマスは、覚悟を決め「真の皇帝マルクス・アウレリウスの家来、マキシマス・デシムス・メリディアス」と名乗る。
さらにマキシマスは、「コンモドゥスに妻子を殺された! この恨みは必ず果たす」とコンモドゥス帝に言い放った。
死んだはずのマキシマスが目の前に現れ動揺するコンモドゥス帝。
大勢の観衆が見ている前で処刑を命じるが、「闘技場の英雄を殺すな」と観衆が連呼したため、命令を撤回するしかなかったコンモドゥス帝。
そこで闘技会2日目、コンモドゥス帝はマキシマスを公然と殺すべく、最強の剣闘士ティグリスとの試合を用意し、さらにティグリスが有利になるよう複数のトラ使いも控えさせた。
しかし激闘の末、マキシマスはティグリスを破ってしまう。 観衆がティグリスを「殺せ」と叫び、コンモドゥス帝が処刑を命じるが、これにマキシマスは反抗してティグリスを助けてしまう。 これに観衆は、慈悲深いと賞賛したため、コンモドゥス帝の立場が危うくなってしまった。
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きっと、コンモドゥスへ復讐すること以外に生きる目的がない、マキシマスの気迫は相当なものだったのでしょう。
そして、やっとコンモドゥスと目の前で対峙した時のマキシマスの感情は、どんな気持ちだったか、想像もできません。
一騎打ち
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名誉をたびたび傷つけられたコンモドゥス帝は、これをきっかけに人気が降下していく。 さらにグラックス元老院議員らコンモドゥス帝の反対派は、この勢いに乗じて皇帝の座からコンモドゥスを引きずりおろす計画を始める。
一方、宮殿でのコンモドゥス帝は、民衆からの人気獲得に失敗し、マキシマスや反対派の元老院たちの存在を恐れるようになっていった。
そんな時、皇帝の側近である議員がある計略(けいりゃく)を思いつく。 それは、わざとマキシマスや反対派を泳がせ、反乱を起こしたという無実の罪を着せて捕らえる計画だった。
その計画は見事成功し、グラックスやルッシラは捕まり、さらにマキシマスを守ろうとしたプロキシモや多数の剣闘士も殺され、最後にはマキシマスも捕まってしまう。
コンモドゥス帝は、民衆が納得する方法でマキシマスを処刑するため、コロッセウムでの一騎打ちを思いつく。
ただ、優秀な戦士であるマキシマスと戦っても勝算がないことを理解しているコンモドゥスは、試合直前にマキシマスのわき腹を短剣で刺し、観衆にバレないように鎧を着せて出場させる。
コロッセウムでは大勢の観衆の見守る中、2人の試合が始まった。
当然、深い傷を負ったマキシマスは思うように戦えず、苦戦を強いられるが、気力を振り絞りコンモドゥスの剣をはじき飛ばすのだが、だんだんと意識が遠のき始めてしまう。
朦朧(もうろう)としながら戦うマキシマスは、やがて素手での激しい殴り合いとなる。 余裕で勝てると思っていたコンモドゥスだが、逆に追い詰められてしまう。
激闘の末、コンモドゥスは喉に短剣を突き刺され絶命してしまう。
一方のマキシマスもまた、グラックスを解放しローマを正しい形に戻してほしいと言い残して、その場に倒れて帰らぬ人となってしまった。
マキシマスの周りには彼を称える観衆が集まり、皇帝の遺体は放置し、彼の遺体だけを担いで運んでいく。
埋葬が終わると、元奴隷そして剣闘士であったマキシマスの友人ジュバは、「いつか、また会おう」とつぶやくのであった。
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壮絶な戦いの末、憎きコンモドゥスに復讐することができました。
まさに命を懸けた戦いでした。
この物語の中の話ですが、マキシマスのためにもローマ帝国が良き道を歩むことを願います。
ただ、史実は違いますけどね・・・
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