ジャンルを問わず一年中、映画漬けの生活を送っている、自称ゆるーい映画オタク⁉の私が
独断と偏見でオススメする、青春コメディ映画「セブンティーン・アゲイン」のあらすじ です。
あらすじ
ー起ー
引用元:セブンティーン・アゲイン / © 2009 New Line Productions. Inc. Distributed by Warner Home Video. All Rights Reserved.
時は1989年、17歳のマイク・オドネルはハイスクールのバスケットボールで高い才能を持ち将来を有望視された選手だった。 次の試合を見にくるスカウトに認められれば、奨学金で大学に行けることが約束されている。
マイクには美人の彼女がおり、バスケが上手で優しくイケメンの彼は、ハイスクールの人気者だった。
そんなマイクには、選手の給水係でみんなから馬鹿にされているネッド・ゴールドという親友がいる。
自分の運命が決まる大切な試合を前に、気合が入るマイク。
そして試合が始まる直前、マイクのところへ恋人のスカーレットが現れるが、いつもと彼女の様子がおかしい。 そのわけを聞くと、彼女は妊娠してしまった・・・と話す。
マイクは動揺を抑えられず、試合に全く身が入らなかった。
スカーレットが試合会場の体育館から出ていく姿を見たマイクは、試合を途中で放棄してスカーレットの後を追う。 彼は、彼女と歩む人生を選択した瞬間だった。
そして時は現在。 目覚ましで目を覚ましたその部屋は、学生時代からの親友ネッドの部屋で朝を迎えたマイク37歳。
すっかりくたびれた中年マイクは、妻スカーレットから家を追い出されネッドの家に居候(いそうろう)し、高校生の娘と息子からは煙たがられる存在で、ハイスクール時代のような輝かしさは微塵も感じられなかった。
マイクにとって、今日は昇進のかかった大事な日。
この最悪な状況から脱するため、昇進に一縷(る)の望みをかけていた。 勤め先の会社の中では、営業成績が良かったので、昇進は確実だとマイクは勝手に思っていた。
が、昇進は叶わなかった。 あげく上司に反発したマイクは、会社からクビを言い渡されてしまう。
傷心のマイクは、つらい現実から逃れるように、自分が最高の時間を過ごしていた母校を訪れていた。 そこには自分が一番輝いていた時の写真が飾られていた。
すると後ろから、用務員のおじいさんに「もう一度すべてをやり直したいか」と話しかけられ、マイクは「できることなら・・・」と答える。 それを聞いた用務員のおじいさんは、その場を去っていく。
その後、このハイスクールに通う娘と息子にばったりと出くわしたマイクは、2人を自宅まで送っていく。
家では、妻のスカーレットがマイクの持ち物を粉砕機にかけ、マイクの作った庭を作り直そうとしている最中だった。 「離婚したら、この庭を造園設計の展示場にするの」とスカーレットはマイクに話し、「次は離婚審理の法廷でね」と言われてしまった。
スカーレットは「大学に行っていたら、もっと良い人生だった」「結婚するしかなかった」とマイクから口癖のように愚痴られ、うんざりして離婚を決心し、離婚審議を予定していた。 彼女はマイクの愚痴を18年間、一心に耐えてきたのだった。
マイクはネッドの家に帰る途中、橋の欄干に立つあのときの用務員のおじいさんを見かける。 そしてその瞬間、おじいさんは川へと飛び降りてしまった。
マイクは慌てて川を覗き込むと、川の水が渦巻き、マイクはその中に吸い込まれてしまう。
こんなはずじゃなかった、ダメ中年おやじマイクの愚痴、これはダメですよ。
輝かしい若かりし頃とのギャップが激しい今と昔。 これって、現実的にもありそうなシュチュエーションだなと思いました。
彼女を追いかけて、試合を放棄したのが間違えの分岐点だったのでしょうか。
ー承ー
引用元:セブンティーン・アゲイン / © 2009 New Line Productions. Inc. Distributed by Warner Home Video. All Rights Reserved.
泥だらけになりながらも、なんとかネッドの家に戻ってきたマイクは、シャワーを浴びていると鏡に映った自分の姿に驚く。
なんとその姿は、17歳のときのマイクだった。
思わず大きな叫び声を上げるマイク。
その声に驚いたネッドが目を覚まし、様子を見にくると知らない男性がいると勘違いして、マイクに殴りかかってくる。
マイクが状況を説明しようとするが、話しを聞かずに殴ろうと思わず手に取った写真立てには、ハイスクール時代のマイクが写っていた。 写真に写っているマイクと目の前にいる顔が同じことに気づき、ようやくマイクの話しを信じるネッド。
ファンタジーオタクのネッドが色々と調べると、どうやら守護霊によって変身させられてしまったのだと仮説を立てる。
あの用務員のおじいさんは、マイクの守護霊だったのか?
マイクは急いで母校に向かい、用務員のおじいさんを探すが見当たらない。
学校の関係者に確認すると、用務員は女性で1人しかいないと告げられた。
あの用務員のおじいさんは、本当に守護霊だと思うマイクだった。
そして、何かに導かれるように体育館に向かうと、そこではバスケの練習が行われていた。 マイクは、そのバスケの練習風景を見て、何かピンときて急いでネッドの元に戻る。
今度こそ間違った選択をしないよう、人生をやり直すために若返ったんだとマイクはネッドに話し、高校に戻るためネッドに協力を求める。 ハイスクール時代にあまり良い思い出がないネッドだが、しぶしぶマイクの提案を承諾する。
今のネッドは、違法ダウンロード防止ソフトウェアを開発してお金持ちになっている。
ハイスクールにやってきた2人は、校長のジェイン・マスターソンとの面談にのぞむ。 そこでネッドは、校長のジェインに一目惚れをしてしまい、自分は独身で超リッチだと猛アピールをはじめる。
そして、無事にマイクはハイスクールに入学することができた。
今風のスタイリッシュな服装とネッドの高級車で、意気揚々とハイスクールライフをはじめるが、今どきの学生の勢いについていけないマイクであった。
今日は、離婚審議の日だという確認連絡がスカーレットから入る。
しかしマイクは、今外国にいるので行けないと嘘をつき、審議の日を改めようと話し、電話を切った。
ちょうどそのとき、教室に娘のマギー・オドネルが入って来たので、思わず手を振るマイク。
その後マイクは、バスケの練習場に向かうと、自分がかつて若かった頃に指導を受けたコーチの姿を見つけたが、どうやら今年引退するようだった。 さっそくマイクは、バスケの動きを披露すると、コーチから入部テストに参加するよう誘われる。
トイレの個室からマイクはネッドに、順調なハイスクール生活を満喫していることを報告すると、ネッドはジェイソン校長に会いたいがため、マイクに騒ぎを起こしてほしいとお願いをするしまつ。
マイクが電話で話していると、他のトイレの個室から助けを求める声が聞こえてくる。
マイクがその個室をのぞいてみると、便器にガムテープでぐるぐる巻きにされた息子のアレックス・オドネルがいたのだ。 バスケ部のメンバーにやられたと話すアレックス。
アレックスを助け友達になった2人は、昼飯を食べに食堂へ行く。
2人で昼飯をとっていると、バスケ部のメンバーも食堂に入ってくる。
アレックスによると、バスケ部のリーダーでいじめっ子のスタンに便器に張り付けられたのだと話す。 しかも、スタンとマギーは付き合っていたのだ。
あるとき、マギーとスタンがキスをしている場面をマイクは目撃してしまう。
娘にキスをしているスタンに腹を立てたマイクは、スタンを挑発し華麗なボールさばきを披露しながら、なぜいじわるなのかをスタンに忠告する。
マイクのまっとうな意見に周囲も賛同し、スタンは言葉を返せなかった。
マイクは、自分はバスケをやり直すためではなく、子供たちを助けるために、ここに居るんだと気づく。
マイクはマークと名乗り、自分が若返った本当の理由に気がつきました。
見た目は若いが、中身は37歳の父親マイク。 これから父親らしく、子供たちへの愛のこもった指導がはじまります。
そして、妻スカーレットと若い旦那マイクとの関係が気になります。
ー転ー
引用元:セブンティーン・アゲイン / © 2009 New Line Productions. Inc. Distributed by Warner Home Video. All Rights Reserved.
マイクは息子のアレックスの家、つまり妻から追い出された自分の家へ遊びに行く。 マイクは、アレックスのバスケの才能に気づき、練習の手伝いをするからとバスケ部への入部をアレックスに勧める。
そこへ妻のスカーレットが帰ってきて、紹介をされる。 スカーレットはマイクを見て、自分の夫のハイスクール時代にそっくりだと驚いてしまう。
マイクは、自分はネッドの息子のマークだと名乗る。
今日は、保健の授業の日。 マイクが教室に入ると、マギーとスタンがキスをしている。 そして今日の保健の授業内容は「SEX」についてで、コンドームのつけ方の練習だった。
マイクはクラスのみんなに、子供を授かることの素晴らしさを伝え、SEXはまだ早いと力説をする。 すると、配られたコンドームを返す生徒がいる半面、スタンはコンドームを手に「これでヤリまくろうぜ」とマギーにキスをする。
それを見ていたマイクは、スタンに殴りかかり2人は取っ組み合いのケンカをはじめる。
そのケンカのおかげで、校長室に呼び出され喜ぶネッド。 しかし、ジェイン校長にアタックをするが悲しいかな、まったく相手にされない。
マイクはそのあともたびたび、アレックスの家に遊びに行き、バスケの練習や、スカーレットの庭づくりを手伝いながら、家族との時間を楽しんでいた。
今日はバスケ部の入部テストの日、マイクと共にアレックスも入部テストを受けることに。 そして2人は共に合格し、バスケ部への入部が決まった。
スカーレットは、2人のバスケ部への入部を大いに喜んだ。
また、スカーレットの庭も完成したので、2人を庭へ連れていくと、そこには素晴らしく美しい庭が広がっていた。 庭の出来栄えに2人は驚き、マイクはしばらく庭を眺めたあと、スカーレットと2人でダンスを踊りだす。
しかし、そこへスカーレットのデート相手が食事のために迎えに来てしまい、2人は出かけてしまう。 その際に、夫に渡してほしいと離婚届を手渡されてしまう。 そして、27日の離婚審議には必ず来るようにと伝言を頼まれる。
スカーレットを見送った直後に、マギーもパーティーへと出かけて行った。
マイクもアレックスを連れてパーティーへと出かける。
パーティー会場では、アレックスが想いを寄せるチアリーダー部のリーダーであるニコールも来ていた。 そこでマイクは、アレックスに勇気を出して話して来いと背中をおしてあげる。
マイクは、マギーを見つけ話しかけ、スタンとのことを聞き出すと、卒業後は彼と一緒に暮らすつもりだと話した。 それを聞いたマイクは、絶対反対だと強い口調で言うと、マギーはそんなことを言われる筋合いはないと怒って、マイクの元を去って行ってしまう。
その日はバスケ部の試合の日。 マイクとアレックスの活躍でチームを勝利に導いた。
一方、ネッドはやっとの思いでジェイン校長からデートの約束をもらい、その日の夜デートに行けることになった。
ネッドが家を留守にすることを知ったマイクは、クラスのみんなに自分の家(ネッドの家だが)でバスケの祝賀パーティーを開くことを伝える。
マイクは、泣いているマギーを見かけ、理由を聞いてみると、どうやらスタンにバスケの試合の後に誘われたけど、セックスを断ったらフラれてしまったとのことだった。
マイクは「いつか君のことだけを愛してくれる人と出会えるよ」となぐさめ、祝賀パーティーに招待をする。
ただ、マギーはマイクに好意を抱き始めてしまう。
パーティーの日、予想以上に人数が集まった中、アレックスとニコールは楽しそうに会話をしていた。 一方、マギーがスタンから復縁を迫られているのを目撃したマイクは、スタンを家から追い出すが、彼から殴られて気を失ってしまった。
目が覚めると、横に心配そうにしているマギーがいた。
彼女は、気遣ってくれるマイクが自分に好意があると勘違いし、誘ってくる。
慌ててマイクは「自分には、ずっと好きな人がいる」と言って、マギーを落ち着かせる。
そこへ子供たちを心配したスカーレットが訪ねてくる。
するとアレックスは「心配ないよ、今好きな女の子と楽しく話をしているんだ」と母親のスカーレットに話した。
それを聞いたスカーレットは、アレックスが明るくなったのはマイクのおかげだと、感謝をする。 マイクは思わず、スカーレットにキスをしてしまう。
驚いたスカーレットは彼を叩き、帰ろうとする。 マイクは、自分は君の夫のマイクだと、本当のことを話すが、信じてもらえず彼女は帰ってしまった。
マギーや彼女の同級生も、マイクを「サイテー」と言って帰ってしまう。
その頃、ネッドとジェイン校長はデート中。
食事をしながら会話を楽しんでいると、何気ない会話から2人はファンタジーオタクだということが分かる。 しかも共に「ロード・オブ・ザ・リング」の大ファンで、一気に会話が盛り上がり良いムードになり、その後ネッドの自宅に行くことになった。
そして、2人はネッドの家に行くと、そこは生徒たちで家の中がめちゃくちゃになっていた。 ジェイン校長の一声で、生徒たちみんなは帰っていった。 このことで「やっぱり生徒の親との交際はムリね」と言われ、ネッドはフラれてしまう。
子供たちに正しく進むべき道を、親らしく教えることができ、順調にハイスクール生活を満喫しているマイクでした。
マイクがついに、スカイラインに本当のことを話すことで、事態が動き出します。
スカーレットとは離婚してしまうのか?マイクの姿はどうなるのか?
物語の結末に向け、目が離せなくなってまいりました。
ー結ー
引用元:セブンティーン・アゲイン / © 2009 New Line Productions. Inc. Distributed by Warner Home Video. All Rights Reserved.
最悪だったパーティーの翌日、マイクは家族を失ったと落ち込んでいた。
しかもその日は、離婚審議の日。 落ち込むマイクをネッドはなぐさめる。
少しでも離婚審議を長引かせたい2人は、クルマを飛ばして裁判所に向かう。
離婚審議はすでにはじまっていた。
マイクは審議室に乱入し、夫のマイクから預かった手紙があると言ってそれを取り出し、自分で手紙を読みだす。
そこには、はじめてスカーレットと出会ったときの気持ち、ハイスクール時代の思い出、結婚してから自分の失敗をスカーレットのせいにしたことなどを謝罪する内容だった。
そして最後に、離婚はしたくはないが、君を縛ることはできないと読み終え、手紙を置いてマイクは裁判所を後にした。
スカーレットが彼の置いていった手紙を見ると、そこには何も書いてはない白紙の紙だった。 なぜ、マーク(マイク)は、2人の思い出を知っているのか不思議に思うスカーレット。
・・・もしかして、本当に夫のマイクなのではと思い、家に帰ってハイスクール時代のアルバムを見返すスカーレットであった。
マイクは、今の気持ちをスカーレットに話し自分の思いを伝えたが、これ以上のことはどうしょうもないと感じるマイク。 もう今の自分には、ハイスクールに戻りバスケの道に進む以外にないと悟り、心を固める。
その日の夜、マイクとアレックスが出る試合がある。 スカーレットとマギーは応援をするためハイスクールへと向かう。
いよいよ試合が始まると、マイクはスカーレットに2人にしか分からない秘密の合図を送る。 その合図でスカーレットは、マークがマイクだと確信する。
動揺するスカーレットは、体育館から出て行ってしまった。
その様子を見ていたマイクは、待機メンバーだったアレックスにボールを渡し、試合を彼に託した。
そしてマイクは、スカーレットの後を追う。
そのとき、応援席には、例の用務員のおじいさんの姿があった。
スカーレットに追いついたマイクが、彼女の名前を呼んだとき、マイクは37歳の姿に戻っていた。
そして、スカーレットに「君を選んだのは、人生で最高の選択だったのを忘れていた」「今度は忘れない、愛している」と伝える。
スカーレットも「寂しかった」と言い、マイクに飛びついてキスをする。
マイクが「ハイスクール時代は軽々とだったのに今は・・・」と言い、彼女を下す。 スカーレットも「あのときは腹筋が割れていたもんね」と言い、2人で笑い合う。
そのあとマイクは、カギを返すためネッドの家に行くと寝室で、エルフ(ロード・オブ・ザ・リング)の格好をしてベッドで寝ているネッドとジェイン校長のすがたが。 何だかんだで上手くいっている、2人であった。
ネッドからマイクに転職祝いとして、ホイッスルが送られる。
それは、マイクが前のコーチの後を引き継いで、バスケ部のコーチになったからでした。
全てが上手く収まった、見事なハッピーエンドでした。
同じようなシチュエーションで、マイクはまた同じ選択をし、スカーレットを選びます。 結局は、自分が選んだ道が正解だったんですね。
そして、ちょっとした変化で、自分の考え方も180度変えられるんだなと思いました。
色々と考えさせられる内容で、大変気持ちよく幸せになれる映画でした。
引用元:セブンティーン・アゲイン / © 2009 New Line Productions. Inc. Distributed by Warner Home Video. All Rights Reserved.