ジャンルを問わず一年中、映画漬けの生活を送っている、自称ゆるーい映画オタク⁉の私が
独断と偏見でオススメする、サスペンス・サイコ映画「激突!/Duel」のあらすじ です。
あらすじ
ー起ー
引用元:激突! / © 1971 Universal Studios. All Rights Reserved.
デイヴィッド・マンが運転する車は、カルフォルニアでの商談のため、荒野のハイウェイを順調に走っていた。
車のカーラジオを聞き流しながら少し先を急いでいると、前方にのんびり走る一台の汚れたトレーラーが走っている。
次第にそのトレーラーに追いついたマンは、その遅いスピードにイライラをつのらせ、またトレーラーからの排気ガスにも不快を感じ、何気なくトレーラーを追い抜いて行く。
すると突然、トレーラーはスピードを上げ、マンの車を抜き返してしまう。
なんだこいつは!とマンは再度トレーラーを抜き、スピードを上げトレーラーを大きく引き離して行く。
変な運転をするドライバーは世の中にもおり、この様な場面は、日常でもありそうな展開なのですが・・・
ここから先は、映画ならではの恐怖が、後ろから追いかけて来ます。
ー承ー
引用元:激突! / © 1971 Universal Studios. All Rights Reserved.
途中、ガソリンスタンドに立ち寄ると例のトレーラーもここに立ち寄り、マンがスタンドを先に出るが、すぐにトレーラーは追いつき、強引にマンを追い抜いていく。
仕方がなく一緒について行くが、嫌がらせのようにノロノロと走ったり、しまいには対向車が向こうから来るのに、追い越しの合図を送って危うく対向車と衝突事故になりかけたりなど、嫌がらせをしてくるトレーラーの運転手。
完全に頭にきたマンは、何とかトレーラーを抜くことに成功し、今度こそはとスピードを上げて振り切って行く。
したり顔のマンであったが喜びも束の間、トレーラーが物凄いスピードでマンの車に近づき、しまいには追突してくる始末。
危うくスピンさせられそうになった時、幸運にも通り沿いのカフェに逃げ込むことが出来た。
ホッとするマンだったが、向こうには例のトレーラーが停車していた。
気を取り直すためマンは、店内の椅子に腰掛け、店の中を見渡す。
たしか、トレーラーの運転手はカウボーイブーツを履いていたことを思い出す。
そして、店内でカウボーイブーツを履いた男を探し出し、これ以上追い回すのは止めてくれと注意をするが、争いとなり店から放り出されてしまう。
それを見ていた例のトレーラーは、マンをあざ笑うかのようにその場から走り去って行く。
何なんだコイツは!
急速に怒りから恐怖に気持ちが変わっていきます。
ただひたすら一本道のハイウェイを自分と相手の車だけ・・・
ある意味、逃げ場のない舞台、怖い、しかありません。
このサイコ野郎、ヤバいだろ・・・汗
ー転ー
引用元:激突! / © 1971 Universal Studios. All Rights Reserved.
動揺が収まらないマンだったが、もうトレーラーの運転手も気が済んだことだろうと考え、再び車を走らせる。
が、トレーラーはマンの車を待ち伏せしていたのだ。
そしてトレーラーの嫌がらせは続き、追突や、後ろから押してきたりを繰り返しながら、ハイウェイ上で2台のカーチェイスは続く。
挙句には、上手くやり過ごしたと思い、安心して踏切で貨物列車の通過を待っていると、後ろから押して線路内に車ごと押し込もうとするなど、トレーラーの運転手の行動は段々と狂気じみてくる。
マンは、たまらずガソリンスタンドを見つけ、電話ボックスに駆け込み警察に電話をしようとするが、トレーラーはマンを電話ボックスごと、ひき殺そうとしてきた。
このままでは、命が危ないと感じたマン。
平坦な道では、相手のトレーラーの方がスピードが早く、すぐに追いつかれてしまい、逃げ切るのは難しいと考えたマンは、大型車には不利な峠道へと逃げ込む。
案の定、トレーラーのスピードは徐々に落ち、マンとの差が開いていく。
よし、これなら逃げ切れると思った矢先、突然マンの車が悲鳴をあげる。
じつは、出がけのガソリンスタンドでラジエターホースの劣化を指摘されていたのだ。 無理な運転をしいられ、ラジエターホースから水が漏れだし、峠の上り坂でオーバーヒートを起こしてスピードダウンしてしまう。
何とか峠を上って行ったが、運転を誤り岩に激突し、エンストしてしまう。
なかなかエンジンがかからない! 焦るマン。
物語中一貫して、トレーラーの運転手の顔が見えず、手足の一部しか見えないので、巨大なトレーラーが、自分の意思をもって追って来ているかのような錯覚をおぼえます。
ここまでくると、トレーラーが怪物に見えてきます。
ー結ー
引用元:激突! / © 1971 Universal Studios. All Rights Reserved.
やっとエンジンが息を吹き返すが、もう逃げきることは出来ないと悟ったマンは、トレーラーとの対決を決意する。
そこで、峠の途中で崖へと続く丘に、トレーラーを誘いこむ。
崖のギリギリの位置で車の向きを変え、向こうからやって来るトレーラーと正面に向かい合う。
そして、まっすぐに猛突進して来るトレーラー。
マンは自分の車のアクセルに、カバンを挟みアクセルを固定し、そのままトレーラーに突っこんで行く。
マンはぶつかる直前に、ドアを開けて飛び降り、車は衝突した衝撃で爆発を起こす。 トレーラーはマンが飛び降りたことを知らず、構わずそのままマンの車を押していく。
爆発の炎と煙で視界を奪われたトレーラーは、そのまま崖に向って走る続け、崖に気がついた時には、急ブレーキをかけても間に合わず、断末魔のようにホーンを鳴らしながらマンの車と共に崖下に転落していく。
トレーラーの捻じれゆがむ音が、怪物の咆哮のように辺りに響きわたっていた。
崖の上から2台の残骸を見下ろすマンは、怪物との死闘から生還したことを喜ぶも、すぐに笑顔は消えていく。
そして崖のふちに座り込み、ときおり小石を投げながら、2台の残骸をただ眺めていた。
怪物トレーラーとの死闘を制し、たたずむマンは何を思っているのか。
生還した喜びと安堵感、そして孤独と死、などなど頭の中は放心状態や虚無感が去来しているような感じに見えます。
この後、本当の意味でマンは生還できるのか?物悲しい雰囲気のラストが印象的でした。
引用元:激突! / © 1971 Universal Studios. All Rights Reserved.
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